ふらっと、仲屋

最近、週に1回は京王線千歳烏山駅の仲屋(焼きトンがメイン多分)に立ち寄る。

やっぱりいつも、レバーが最高に美味い。

 

そして、今日も仲屋に立ち寄った。

俺は注文した。

レバー、網レバー、軟骨、かしら味噌、つくね、すじ。

全部、「塩」で。

 

そして、俺の注文した後に、他の客が新たに注文を入れた。

その注文を注意深く聞いた。

タン「塩」で、豚バラ「タレ」で、レバー「タレ」で、ハツ「塩」で、しろ「タレ」で・・・・・。

 

おい、おい、これを覚えられるのか?

さすが、さすが、俺だったら全然、覚えられないぜ。

何かいいシステムでもあるのか?

などと、疑問に思っていた。

串を焼く店の店員は大将ではない。

若いあんちゃんだった。

凄いぜ、あんちゃん。

 

そうこうしている間に、注文した「なんこつ」来てないぞ等と聞こえてきた。

俺は思った。

あんちゃん、「頑張れ」

 

そして、俺は串が焼かれているのを見ていた。

俺も注文した網レバー、つくねが「タレ」につけられている。

なんだ、俺のじゃないのか。

と、思っていたら、全部塩で頼んだ、俺の目の前にその「網レバー」と「つくね」が置かれた。

 

「解るよ、そうだよな、あんちゃん。覚えきれないよなあ。あんな注文されちゃあ。あんちゃん、精一杯がんばっているの解るから、塩でもタレでもどっちでもいいよ」

 

というわけで、目の前に出された「網レバー」と「つくね」を食べた。

俺は思った。やっぱ「塩」のが美味いな。

 

あんちゃん、その後、伝票みて気がついたらしく、「塩でしたよね、すいません。」

と、謝罪。

 

俺は「いいんだよ、あんちゃん、頑張れよ」と思った。

 

そして、会計。

あんちゃんは「しおとタレ間違えてすいませんでした」

と再度謝罪。

 

熱い、まさしくスポーツマンシップのように熱い。

ミスをして、ミスをしたくせに、さらに信頼を高める対応だった。

 

さすが、俺の通い詰める店、「仲屋」