八丈島からの洗礼

俺は仕事の転勤で、3年間八丈島に住んでいた。

八丈島は伊豆諸島の島で、羽田空港から南へ約300キロメール

時間にして45分の飛行だ。

素晴らしい3年間だったし、本当にいい島だった。

 

この島に梁山泊という八丈島郷土料理屋がある。

この店の店主は非常にいい方で、大変お世話になった。

すでに65歳くらいになられるが、考え方が非常に若く、新く、いつも元気な方だ。

 

俺は昨日の早朝、LINEで店主に送った。

「今の仕事を辞め、焼き鳥やをやりたい」と。

 

午後8時、店主から返信があった。それは、

「絶対に辞めちゃダメですよ😲ゆっくり話しましょうね❗️いつでも相談に乗りますからね👍辞めないでくださいね。」

であった。

 

俺は背骨をポキっと折られたようなショックに駆られた。

 

信用できない人が発する「すばらしい言葉」

信用している人が発する「普通の言葉」

どちらが人の心を揺さぶるか?

信用もできない人がいう言葉なんて、「偉そうに、なんだよ」と思うものだ。

また、いままで商売をやったことがない普通の会社員に「辞めないほうがいい」と言われたとしても、「あんた、実際にやったことがないでしょ」と強気に思える。

 

しかし、俺が今回貰った言葉の主は、間違いなく信用できる人からの言葉だ。

さらに、成功している飲食店を経営している方から頂いた「言葉」なのだ。

 

やはり、飲食店経営は素人には相当に難しいのか?

 

店主から頂いた言葉、短い言葉だったが、非常に俺のことを想ってくれた言葉だと感謝している。

だがしかし、「何かに挑戦する時」というのは反対の意見が出るのが世の常だ。

 

店主が相談にのってくれる。

俺は近いうちに店主の考えを聞くため八丈島に飛ぶ。