鳥刺しから想うこと

今日は職場の近くで最近話題の、焼き鳥屋さんに行った。

その店の名前は「鳥佐野」。

なぜ話題かというと、以前は高齢の夫婦2人で営業していた。

旦那さんが亡くなり、長い間店が閉まっていた。

しかし、最近奥さん1人で再開したからだ。

ちなみに、俺の職場は新宿である。

職場の人が言うには「鳥刺し」、「つくね」が美味く、店は汚い。

 

俺は店に入った。汚いが、大丈夫。

そして、「鳥刺し」と「つくね」を注文。

店のおばちゃんの話では、「店をはじめ来年で50年」とのこと。

俺はよくスーパーで鶏肉を買って、コンロの魚を焼く部分(何ていう名前だ?)で焼いて食べる。

肉の中が少し生でも、次の日腹痛はない。

だが、生の鶏肉は堅い。

スーパーの鶏肉は、生で食えない。

しかし、この店の鳥刺しは柔らかい。

なぜか?

業者が特別に卸してくれる鶏肉だそうだ。

生でも柔らかい、特別な鶏肉だ。

 

俺は帰りの電車で考えた。

料理が美味いのは、「料理人の腕」、それ以上に「食材」だ。

俺は店の営業には、立地、店の雰囲気、料理人の腕等が重要と考えていた。

大事なことを忘れてた。

「食材」だ。

「鳥刺し」を客に提供できるのは、店と業者、人と人が築いた、約50年の信頼関係だ。

俺に「いい食材」を卸してくれる業者はない。助けてくれる人脈ない。

焼き鳥屋になるのも楽じゃない。

だけど、嘆いてもどうしようもない。探し出すしかない。いい業者を。